青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

身内の不幸に際しての備忘録

久し振りに、ごく近い身内に不幸があった。

 

亡くなった伯父には自分の子供がいなかったので、

子供の頃、可愛がってくれて小遣いを一杯貰ったし、

のらくろや長靴三銃士等の古い漫画を見させてくれた、

そんな想い出だけが、ただただ、頭の中を巡る。

 

倒れてから2ヶ月間、面会謝絶でICUに入っていたから、

順繰りに先に逝ってくれたことに、むしろホッとして、

胸を撫でおろしているのが本音といえば本音。

 

昨日、亡くなったという連絡があって、病院に向かう途中で、

昔、会社の先輩が声高に言ってたことを急に思い出した。

 

「ちょっとくらい具合が悪くても、病院なんて行っちゃいかんよ。

 俺の知り合いは病院行くと、みんな病院で死ぬんだ。」

 

病院に着いて、霊安室に行こうとしたが、院内の案内地図には、

一切、そんな部屋は存在しないかのように、表示がなかった。

受付の人に聞いたら、地下一階とだけ教えてくれた。

 

地下一階に行っても、案内図には表示されておらず、

国立の広い病院の地下は、巨大な地下迷宮のようだった。

しばらく迷った後、紅葉が枯葉のように舞ってる絵に気付き、

その絵の通り、進んでいったら、やっとたどり着いた。

 

霊安室は、刑事ドラマのぞんざいな扱いしか知らなかったから、

生花で飾られた祭壇に、遺体が安置されていて、驚いた。

想定外に丁重な取り扱いに、自然に両手を合わせており、

心の中でお別れの言葉を述べている自分が居た。

 

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さらに、複数の看護師さんたちまでお悔やみに来て頂いて、

簡単な告別式のようなセレモニーをして頂いた後、

搬送車で病院を出るまで見送って頂いた。

 

先輩、病院も悪くないじゃんと心の中で呟いていた。

 

これから葬式までに、何を思うのだろうか。

たぶん、それを空から眺めている死後の自分なんだろうな。