武漢ウイルス陽性者の蔓延が、Jリーグに軋轢を生んでいます。
現在、陽性者が何人になったら試合中止にするかは、
保健所がチーム活動停止と判断したら、開催中止となっています。
開催可否が保健所判断に依るのはおかしいと報知が記事にしています。
鳥栖が8人の陽性者で、保健所からチームの活動停止の指示があり、
試合開催は中止としたのですが、川崎は、どうも事情が違うようです。
川崎の管轄保健所は、チームに12人の陽性者が発生している現時点でも、
チームの活動停止の指示が出ておらず、今夜も試合が開催される予定です。
川崎は、前節7/30のリーグ戦では、控えをGK3人、MF1人、FW1人という、
非常にいびつな体制で臨んで、浦和に1-3で負けています。
一方で、名古屋は、管轄保健所から活動停止と指示されていないのに、
勝手に指示されたと判断して、試合を中止にしてしまいました。
保健所の判断は、全国で見ると、大都市はなかなか活動停止にせず、
地方は簡単に活動停止にしやすいという対応に地域間格差があります。
記事は、全国一律に保健所判断で開催可否を決めるのは不公平なので、
リーグが一律の基準を設ける必要があるとしています。
確かに、地域間格差を加味せず、全て保健所判断に丸投げするのは、
どうしても不公平な取り扱いを生む原因だとは思います。
が、誰もが納得の公平感ある一律の基準って、できるのでしょうか。
単純に選手数としても、レギュラーと控えでは重みが違います。
それだと、差別の問題もあるし、選手の評価の問題も出てきます。
そもそも、陽性か否かの基準値も、外国と日本では違うこともあります。
なので、結局は、一律の基準なんて、絵に描いた餅だと思われます。
また、控えをGK3人+MF1人、FW1人とした川崎も極端なやり方で、
現状を見過ごすなと協会へ当てつけるためにしたこととしか思えません。
真っ向から、試合中止をチェアマンに直訴し裁定して貰うような、
方法を取ることもできたのではないでしょうか。
東京は、陽性者が増大していた3/2のルヴァン杯の控えには、
GK以外は、現役高校生とユースを含む超若手で構成する布陣で臨みました。
川崎も、GKを3人入れなくても、ユースの若手を入れられたはずです。
結局、今置かれた境遇の中で、最善の方法で戦う姿勢を見せるのが、
スポーツの世界で一番正しい方法だと思うのです。
地方の保健所が活動停止と簡単に言うのも、やはり都会チームと、
インフラやチームを支える人的基盤が弱いので仕方ないことです。
決して、不公平という言葉で括られる問題だとは思えません。
病気のことは、保健所判断を基準とするのは仕方ないと思いますよ。