東京の試合がないので、映画「火喰い鳥を喰う」を観てきました。

ホラーのようでホラーじゃない、ベンベン
ミステリのようでミステリでもない、ベンベン
それじゃ何かと尋ねたら、はあ、パラレル、パラレル。
ということです。
ダテ様の怪演が見事に感じられるのは、この作品以外あり得ず、
彼のためにある映画だったかもしれません。
それにしても、パラレルものは、しっかりした2軸同士の交差であるなら、
混乱することなく観られるのですが、これは途中で訳分からなくなります。
それは、現在いる世界が、過去を絡めて書き換えられていってしまうので、
何が主軸か分からなくなってしまうからです。
それは、制作側に、もう一つの主軸世界との逆転を鮮やかに見せたい、
という意図が強かったと、ひいき目に見てあげるしかありませんね。
また、唐突に主人公に目撃させる、少女姿のチヤコが貞子っぽく、
白いワンピース姿なので、ホラーに行くかと見せかけての肩透かし。
原作は読んでませんが、異軸の世界を部分的にクロスさせる演出は、
チヤコのことを尋ねる不気味な電話だけで、十分だったと思います。
不要なホラー要素は、かえって、本作品の複雑な世界観を理解するには、
邪魔な演出になってしまっているように見受けられました。
ただ、火喰い鳥を喰うには、「二瓶のソース」的要素があることに気付いて、
クライマックスになだれ込むあたりは、面白かったと思います。
でも、ラストで話の全体像が掴めたところで、絶望している暇もなく、
超最悪バッドエンディング版「君の名は」の追い打ちがあって終わり。
納得できないどんでん返し、というものを初めて味わうことになりました。