さあ今日は代表ウィーク明け、J1再開の第34節の対広島戦@Eピース。
現状順位では敵わない相手ですが、今の東京には関係ないと思いたい。
前半戦の対戦@国立では、相手にホームユニを譲って自滅しましたが、
実力的にも不安定で、チーム完成度から見て妥当だったかもしれません。
前節清水戦の前半で魅せた攻略を見れば、東京の成熟度が上がったことは、
疑いようのない事実だと思います。
それでも勝ち切れなかった部分を、勝ち切れるチームに押し上げるものは、
実はこのようなことからなのでは、と思われる記事が、公式からリリース。
FC TOKYO FANZONEのコラム。
第29節の緑戦の後半28分、ケインに駄目押しのチャンスが到来。
中央左からスピードに乗ったまま、右足を豪快に振り抜くも、枠外に。
勢い余って倒れ、両手を地面に打ちつけ、叫び声を上げて悔しがるケイン。
スタンドで見ていたナオが、「ケインに伝えてあげようかな」と言い残し、
ロッカールームのある味スタの地下1階へと降りていきました。
ところが、選手だまりにいたケインの方からナオの姿を見つけて、
「どうやったらシュート入りますか」とド直球の質問を投げかけたそうです。
ナオの嬉しさを思うと胸がときめきます。
ナオは、次のようにアドバイスしたそうです。
「あそこまでスピードに乗って運べているのは、まずOKだと思うよ。
でも、その流れで足を振ったら、どうしてもコントロールを失っちゃう。
そのままの足で押し込んであげるように打てばいいと思う」
その答が、清水戦のあのひと振りになって表れたんですね。
筆者の16年前の取材ノートには、次のようなナオのコメントでびっしり。
→毎試合のように、悟りを開いたかのような、「コースが見えた」、
「打つ前に軌道が分かった」、「あとは勝手に身体が動いた」
そのゴールの感覚は決め続けて持つものだと思うと言って、
日々シュートを打ち込む佐藤の姿が小平グランドにあるそうです。
それを見て、さらにナオは、次のようにコメントしてるそうです。
→決めたいと思う気持ちは悪くない。
『決めたい』から『決まるんだ、打てば』という感覚にどう持っていくかは、
練習しないと分からない。
悟りを得た達人の言葉に突き動かされ、先達に追いつこうと努力する姿こそ、
勝ち切れる力を得るために必要なことだと思われるのです。
2009年、絶好調と言われたナオが、本人としては決して絶好調では無く、
平常心ですと言い続けて、ゴールを量産した年のことです。
5月の大宮戦@味スタでハットトリックを達成したのが確変の始まり、
6月の柏戦@柏台の先制で絶好調と言われ出したような覚えがあります。
その後も順調に18ゴールを叩き出し、快進撃を続けたナオでしたが、
まさに、好事魔多し。
10月の柏戦@味スタで、4点目のシュートを放つと同時に、
誰とは言わない、敵のえぐいファールを受け、そのままシーズン終了。
あの年のことが、走馬灯のように駆け巡ります。
それら全てを知るレジェンドからの有り難いコメント。
→16年前だけど、映像は残っている。
そこから学ぼうとする姿勢や感度がうれしいよね。
例えば過去に東京が天皇杯を優勝した時の映像にも、
時代は違えども当時のチームの勢いや何かのヒントが残っていると思う。
(略)
リーグ優勝はない、天皇杯も14シーズン優勝から遠ざかっている。得点王もない。
じゃあ、オレはその歴史に名を刻めるんだという気持ちが生まれる選手が
増えていってもらいたいし、そんな組織にしていきたい。
一つのアクションがきっと歴史を変えていくと思う。
その熱が佐藤恵允にはある。
そして最後にナオが、こう断言する。「だから、あいつ東京っぽいんだよね」
ホント、そう思います。
春のキャンプに遅れて来た時から、そう予感していました。
最後に、筆者のこの記載が締めに相応しい。
→これは奇妙な偶然だ。 明治安田J1リーグ第34節サンフレッチェ広島戦は、
ナオの“時間”が止まってしまったあの日(2009年10月の柏戦)から、
ちょうど16年後の10月17日に行われる。
先輩から受け継いだバトンを手に、止まってしまった時計が
背番号16によってふたたび動き出そうとしているようにも思える。
筆者、馬場 康平氏のコラムの見事な構成力に、毎々酔ってしまう。
馬場さん、あんまりオジサンを泣かせないでください。