よくぞ日本に

歳とともに、飲み方の好みも変わってくるもんでやんす。

若い頃は、飲み始めたら、途中から歌える店に移行して、
終電時刻を忘れちまうような飲み方をしてたことも、今や懐かしい話。

今、一番馴染むのが立ち飲みでやんす。

旨い魚と日本酒で、小一時間楽しんだら、スパッと切り上げる。
これが、旨いものを美味しく頂く極意だったんだと、つくづく思いやす。

そんな飲み方にぴったりハマるお店が、石田屋＠豪徳寺さん。
小田急線豪徳寺の改札を右に坂を下って、2～3分のところにある立ち飲み屋さん。

最初のお造りで、すぐにお店の大将の仕事の力量が伺えやす。
日本酒も本物しか置いてないのに、立ち飲みだけに実にリーズナブルな値段。

この時期、旨さが冴え渡るのが、白子ポン酢。
他にも、焼きハマグリ、かにみそ、芝海老唐揚げ、カニクリームコロッケ…

ここは、何を頼んでも外れがありやせん。

ここで旨い魚に出会い、旨い日本酒を堪能しての帰り道には、
どうしたって、このフレーズが頭をもたげてきてしまうもんでやんす。

よくぞ、日本に生まれけり。