青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

祝300試合出場/羽生直剛

遅ればせながら、羽生選手のJ1通算300試合出場を祝しやす。

その偉業に花を添える記事を拝見いたしやした。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141010-00821826-number-socc&p=1

13年前筑波大学からプロ入りした身長167cm、体重63kgの小兵選手に、周囲は、
「2~3年思い出作りをしたら、教員になればいい」と送り出したそうでやんす。

当時、日本代表は、ガタイの良い選手が揃う中東勢には苦しまされており、
やはり体格面でも肩を並べる選手が必要と思われておりやした。

当時は、まだメッシもおらず、小兵選手が最高峰のJ1でレギュラーを取るのは、
どんな言葉を並べても足りないぐらいの苦労があったと思いやす。

その彼が他より抜きん出た存在となったのは、恵まれない体格ゆえの必然、
豊富な運動量でゴール前に飛び出していく武器を身に付けたからでやんす。

オフ・ザ・ボールでの積極的かつ効果的なランニングでマークを引き剥がす、
「考えて走る」スタイルを具現化し、オシムサッカーの申し子と呼ばれやした。

その後、東京に移籍して、当時の城福監督から、
「サッカーはどうやって成り立っているのかを教わった」そうでやんす。

どのタイミングで、どの角度でサポートすれば最も効果的か、
どのようにペース配分すれば自分の力を最大限に発揮できるか…

であれば、嬉しいことに我々東京サポは、完成した選手を迎えたのではなく、
一人の選手が成熟して完成していく過程を見守ってきたことになりやす。

クリスティアーノ・ロナウドが11人いてもサッカーは成り立たない、
というコメントに、サッカーの本質と彼の矜持が浮かび上がりやす。

2011年J2時代に、ゴールを奪ったカターレ富山戦後の涙は忘れられやせん。

前年、師と仰いだ監督の更迭以来、彼の信じるサッカーの本質すら揺るがす、
サッカースタイルを激変させたチーム環境で過ごした心中が察せられやした。

その次の試合で躓いた東京を、立て直してチームを躍進に導いたのは、
選手間ミーティングの核なった彼の存在なしには、有り得やせんでした。

2014年の今年、参照記事を読んで一番嬉しかったのは、次の言葉。

インサイドハーフの定位置を争うタマのコメント。
「ニュウさんの動きを見て、自分に足りないものを学んでいる」。

きっと、他の全ての選手が、タマと同じ思いを持っていると思いやす。
彼が、東京の若手に伝播し遺していく財産は、宝物でやんす。

まだ何年か先の未来の話であることは間違いありやせんが、
我々東京サポは、その発表を目にする日が来ることを信じてやみやせん。

FC東京新監督に、羽生直剛氏就任決定。