青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

TVドラマ

昨晩は、北斗君移籍の報に勝手に乾杯をして、ほろ酔い気分でたまたま目にした、
滅多に見ることのないTVドラマなんぞを見てみた。

ドラマのタイトルは、「悪魔の手毬唄」。

稲垣吾郎金田一を見るのは初めてで、その余りにも味の無いスタイルが、
いまだかつて無いほどに薄っぺらな金田一像が衝撃的でやんした。
失礼ながら、横溝役の小日向さんのほうがよっぽどかいい味を出すと思いやす。

まあ、中尾彬石坂浩二渥美清、古屋一行と、
どうしても歴々の金田一が思い浮かんでしまう自分がいけないのであって、
あくの無いシンプルな稲垣金田一も現代的には有りなのでやんしょう。

TVドラマにしては、重要な構成要素である音楽や映像が素晴らしく、
金田一ストーリーテラーに成り下がっていたことを差し引いても、
なかなかに見応えのあるドラマには仕上がっておりやした。

ただねやっぱり、石坂浩二若山富三郎が演じた映画版「悪魔の手毬唄」、
日本映画最高峰の珠玉のラストシーンを超えるのは無理でやんしたねえ。

石坂金田一が若山演じる地元署長に告げる別れの最後のひと言が、
出発を告げる機関車の汽笛に掻き消えていく、なんともせつないラストシーン。

悪魔の手毬唄」を作品化する後続者には、
是非とも、あれを超えるラストシーンを観せて頂きたいと思いやす。