青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

旨い蕎麦と酒@豪徳寺

代々木公園の北海道フェアに行こうと思って起きた朝。

ちょうど連休中の同フェアの様子を紹介していたワイドショーで、
その余りに芋洗坂係長な映像を見たら、行く気が消し飛んでしまいやした。

そこで、前から行きたかった豪徳寺蕎麦屋「あめこや」さんへ。

イメージ 1

昼の蕎麦は、天ぷら、魚、肉の三種類のランチセットから選ぶ形になりやす。

やつがれは天ぷらセットにしやしたが、もりか掛けの蕎麦の他に、
おひたし、ダシ巻玉子、ご飯、蕎麦寿司、茹で落花生が付いておりやした。

先ずは、お重に美しく盛られた天ぷらセットをつまみに、一献。
6種の銘柄から選んだ2種がぐい飲みで供される冷酒セットを頂きやした。

選んだのは、柔らかに優しく舌全体に広がる旨味の「月の輪」と、
舌の上を凱旋部隊が行進していくような存在感のある酸味の「悦凱陣」。

イメージ 2

セットの種々の料理に舌鼓を打ちながら、冷酒が無くなったところで、燗酒へ。

燗酒は、熱で旨味酸味辛味の全てがバランス良く見事に開いてみせる「瑞冠」。
これが冷めないよう、お湯の入った専用の熱燗器で供される心配りがお見事。

イメージ 3

北海道産の新蕎麦は、透き通るような雑味のない香りと旨さが広がりやす。

この店の何が良いかって、ツユが完璧。
香りと味の立った蕎麦に一歩も引かないダブル主役の貫禄を伴ったツユ。

醤油自体も良いものを使っているんでしょうが、
練れた熟成感のあるどっしりしたツユが、蕎麦の清冽さを引き立てやす。

蕎麦は良い蕎麦粉を使えば、そこそこの味には仕上がるもんでやんすが、
このツユは、その違いが判る感性のない者には絶対に作れない味でやんす。

この店が予約しないとなかなか入れない理由がよく判りやした。