今朝の朝日新聞に、ある野球選手の完全引退のニュースが大きく取り上げられておりやした。
還暦まで現役を続け、最後は球団助監督まで務め上げた長い長い41年間の活動も、ついに来年2月5日に幕を閉じるところとなったそうでやんす。
それは、景浦安武。通称、あぶさん。
学生時代まで大好きで読んでた人気コミックの主人公、大酒豪で長距離砲の強打者。
やつがれは、Jリーグができてから、かれこれ20年以上見ておりやせんでしたが、その間も途切れることなく活躍してたんでやんすなぁ…
ホント、お疲れさまでやんした。
カッコイイ酒飲みといって、やつがれが真っ先に思い浮かべるのは、何と言っても、あぶさん。
野球選手というより、酒場のカウンターの角隅を、いつも店主にキープしといて貰える酒飲みとしてのカッコ良さに憧れたもんでやんす。
軒醒めに村醒め、般若湯、禍福は糾えるが如しの縄暖簾、うわばみ等、酒にまつわることは、結構、あぶさんから教わったもんでやんす。
何と言っても、寡黙にぐいぐいと飲む姿が、カッコイイ。
そして、あぶさんを物凄く象徴した短歌が載った作品が忘れられやせん。
「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」
今夜は、熱燗が恋しくなりやすな。