経営権がミクシィに移ることになる東京。
東京が東京たり得たのは、あくまで東京ガスが母体だったからで、
他企業だったら、東京以外に基盤を移させられたかもしれません。
Jリーグが許さなかった東京でのクラブ設立を実現させた功績は、
東京ガスだからこその正統性にあることを忘れてはいけません。
その上で、クラブのさらなる発展のための選択であるなら、
歓迎して受け入れたいというのが当方の思うところ。
そして、大きな変革の予感をもたらす、スポニチの記事。
ミクシィは、東京のウィークポイントを見抜いた感じです。
今まで、監督交代のたびに、前年までの積み上げがベースに残らず、
逆ベクトルのチーム造りが始まるという歴史の繰り返しでした。
特に、今までと全く異質だったマッシモサッカーは、
最も成果を上げるも、監督交代でまた一からやり直しでした。
クラブとしての一貫性がなかったことが、20年という時の中で、
常勝軍団を作れなかった最大の要因でしょう。
その対極にあるのが鹿島で、創生期からジーコを招聘し、
絶対的なベースにジーコを置いたことで後の成功を得ています。
ただ近年、創業の住友金属からメルカリに経営権に移ったことで、
ベースのジーコ感が薄れて、上手く行ってないように思えます。
そうした流れを分かった上で、ベンゲル氏招聘に動いたのなら、
ミクシィは大したものだと思います。
ブラジルとヨーロッパと、どちらが日本に馴染むかと言えば、
まだブラジルのような気がしますが、それは問題ではありません。
筋の通ったスタイルの確立のため、ペースをシティに置いた、
マリノスが目覚ましい成果を上げているのが現実です。
東京は、今後20年のベースを再構築する時期に来ています。
ベンゲル氏をベースに置くのであれば、素晴らしい判断です。
新しい東京の未来にワクワクしてきます。