【3日目:2024年11月18日(月)】
高千穂の朝は、早起きして、6時から早朝ドライブへ。
目的地は、ホテルから車で10分ほどの国見ケ丘。
11月は運が良いと、丘の上から、高千穂峡の町に広がる、
雲海が見られるとのことでした。
高台のベンチに座って、6:45の日の出を待っていたら、
見たことないような神秘的な雲。
ご来光を仰ぐことはできましたが、
残念ながら、雲海は現われてくれませんでした。
運が良いと、看板のような雲海がみられる場所です。
神武天皇のお孫さん、建磐龍命(たていわたつのみこと)が、
この丘に登って眼下の国見を行ったといういわれがある場所です。
山の上の駐車場から、このような緩いスロープを登ったところにある、
展望台なので、どなたでもアクセス可能な展望台です。
高千穂峡で泊まったソレストホテルは、周りの古い町並みとは違って、
外観も内装もモダンなデザインで統一された素敵なホテルでした。
早起きしたので、朝食ブッフェでしっかりと美味しく頂きました。
ホテルを9時前に出たのですが、真名井の滝に一番近い御塩井駐車場は、
既に一杯で、手前の二股で係員に、あららぎ駐車場を指示されました。
両駐車場は、15分ほどの渓谷沿いの遊歩道で繋がり、御塩井がO.Kだと、
遊歩道を端折って済ましそうなので、かえって、あららぎで良かったです。
土日は御塩井とあららぎも満杯になることが多いらしく、その場合は、
片道30分の大橋駐車場に車を止めるしかなく、それは避けたかったので。
写真では伝わりにくいのですが、結構な高さ、深さです。
3本の橋が同時に写せるポイントからのショットなのですが、
最下部の古い橋「神橋(しんばし)」は、暗くてはっきり写っていません。
左手のようにちゃんと柵が整備された遊歩道ですが、昨年の台風等で、
崩れた個所には仮設の虎ローブが張られ、傷跡が残っていました。
あららぎだけに傷物語だなと。
物語シリーズを知らない方はスルーしてください。
柱状節理の断崖むき出しの「仙人の屏風岩」はさすがに迫力があります。
真名井の滝がよく見える滝見台からの眺め。
こじらせた方々。
御塩井駐車場近くの飲食店や土産物屋のある中心地に到着。
先ほどの滝見台とは逆から見る真名井の滝。
天孫降臨時、この地に水がなく、天村雲命(あめのむらくものみこと)が、
水種を移した「天真名井」から湧き出る水が水源の滝といわれています。
滝見台の逆側から、滝が良く見えるスポット、御橋(みはし)。
小さい秋見つけた。
伊邪那岐神と伊邪那美神が生み出した「おのころ島」を真ん中に模した、
おのころ池には、なぜかチョウザメが泳いでました。
行きに気付かずも、あららぎ駐車場の下にも、秋の色づきがありました。
10時まで高千穂峡を堪能して、10時10分に高千穂駅に到着。
月曜日というのに、既にこちらの駐車場もやっと置けた感じです。
こちらでの目的は、グランドスーパーカートの乗車。
運よく、10時20分発の発車に滑り込むことができました。
グランドスーパーカートとは、このようなトロッコのような観光列車です。
かつて延岡と高千穂を結んでいた、2008年廃止の高千穂線。
その廃線の一部を有効利用し、「高千穂あまてらす鉄道」として復活。
色とりどりのミニスポットライトを映して、暗く長いトンネルも、
楽しませてくれようとするサービス精神に拍手です。
日本一の高さを誇る105mある高千穂鉄橋の上で、しばらく停車。
オープンエアで立ち上がることもできますので、すごい迫力です。
ここではさらに、乗務員の方がシャボン玉を飛ばしてくれるという、
尽きないサービス精神を発揮してくれています。
橋を渡った先のトンネルは、通行禁止になっているので、
ここで折り返して、逆向き運航で帰途につきます。
自然の中をダイレクトに感じる列車は、風が心地よいです。
前日日曜に様子見で寄ったら、一日10本が定時運行されていますが、
15時25分発の最終列車で収まらず、2本の臨時増発も売り切れてました。
こんな小さな駅ですが、アイデア次第で、大変な繁盛ぶりです。
最後に、昨晩、夜神楽を拝観させてもらった高千穂神社をお詣りしました。
高千穂峡の中心にあって、厳かな神木の佇まいに背筋が伸びます。
高千穂神社の御祭神は、高千穂皇神(たかちほすめがみ)と十社大明神。
高千穂皇神は、日向三代とその配偶神(瓊瓊杵尊、木花開耶姫命、
彦火火出見尊、豊玉姫命、鵜鵝草葦不合尊、玉依姫命の総称です。
十社大明神は、神武天皇の兄上である三毛入野命(みけぬのみこと)と、
その配偶神である鵜目姫命(うのめひめのみこと)と八人の御子です。
本宮の裏手の彫刻は、三毛入野命が、鬼八という悪神を退治して、
さらわれていた鵜目姫命を救い出して妃にした伝説がモチーフになります。
まだ心残りはありましたが、高千穂峡を発つ前、最後に道の駅に立ち寄り。
夜神楽にちなんだ饅頭などを土産に仕込んで、宮崎空港へ向かいました。
フードコートにあった、地鶏の炭火焼きをたまらずゲット。
ホンに焦げ付きで見た目は悪いのに、なんでこんなに旨いんでしょう。
並びに、ごはんで燻製肉をサンドした合衆国バーガーなるものが。
恐らく、米を使ったバーガーだから、米国=合衆国なのかと。
この辺りでは、牛だけでなく、豚も特産品なんだそうです。
豚肉焼いたのとごはんですから、合わないはずがありません。
ちょっと遅めのランチを済ましたら、空港へ直行するには、
まだ早いので、初日雨でパスした、堀切峠にある道の駅フェニックスへ。
日南名物の鬼の洗濯板も、今日は、はっきりと見えました。
良い天気のもと、宮崎を象徴する美しい日南海岸が観られて大満足です。
大きな大きなフェニックス。ここが同じ日本だとは思えません。
すばらしい宮崎の海原を目に焼き付けて、サヨナラです。
空港でレンタカーを返す前に、空港から徒歩5分ほどのところにある、
貸切露天風呂ほのかの湯で、汗を流していくことにしました。
写真が今回借りたレンタカーですが、高千穂峡や鵜戸神宮への細道を考え、
軽自動車にしたところ、どこへ行っても小回りが利くので快適でした。
しかも、燃費が21km。ガス代も予算よりだいぶ浮いて助かりました。
これだけ広い、露天風呂付貸切温泉が、買取タオル代を含めても、
三千円程度だったかと。
エアコンにTV付の休憩室付きですから、まさに極楽。
気分上々で、レンタカーを返して空港入りすると、素晴らしい夕焼けが。
ブーゲンビリア空港の中央吹き抜けのスケール感は圧巻です。
上部ステンドグラスの下にあるからくり時計は、毎正時に扉が開いて、
お神楽が表れる非常に凝った造りです。
ちょうど今回の旅行中に、男女ともに大きなゴルフ大会が開催されて、
もうすぐに、優勝を祝う垂れ幕が加わっているのでした。
道理で、宮崎でタクシー乗るたび、ゴルフですかと聞かれるわけだ。
市民のゴルフに対する関心の高さに、クリビツです。
まだ食べていない、宮崎名物を空港で頂くことに。
その一つが、宮崎辛麺。
そば粉と小麦粉による通称こんにゃく麺と、唐辛子と大蒜が効いたスープに、
ひき肉とニラを入れて、溶き卵で仕上げる宮崎オリジナルラーメン。
メチャ辛そうだけど、しっかり旨味が効いてて、思ったほど辛くありません。
こんにゃくのような独特食感の麺もクセになる旨さでスルッと入ります。
もう一つが、宇都宮、浜松と肩を並べるまでに有名になった宮崎餃子。
皮がパリッとしていて、餡の豚肉がしっかり旨い、理想形の餃子でした。
さすが神話の国だけあって、神話にまつわるオブジェも凝ってます。
ブーゲンビリア咲く待合室で、宮崎空港20:25発のANA618便を待ちます。
定刻より30分遅れ、羽田空港に22:30着になってしまったので、
Near Meのピックアップ時刻22:40にギリギリで間に合いました。
が、帰りのNear Meは、すぐに首都高に乗ってくれたので、
23時20分には帰宅できたので、とても助かりました。
以上で、2泊3日の宮崎の旅は、終了です。
次はどこ行こうかな。
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