ごきげんよう

息子の卒業式。

仰げば尊しで感極まるのは、涙腺の緩くなった親となってからでやんして、
当時は、またなと春休み前のようにあっさり帰ってきたように思いやす。

自身では、別れの朝という悲しみの実感は全くなく、別々の道であっても、
むしろ近しい仲間との距離感は逆に縮まった気がしたもんでやんした。

今までの仲間とは幾らでも好きなときに会えると思う少年の心の中では、
新しい生活が待つ、これからの長い未来時間の比率の方が高いのでやんしょう。

砂場デビューからの思い出が脳裏を巡るのは親の方であって、きっと今日は、
わが子をいつまでも掌中に置いておきたい親が、卒業すべき日なのかもしれやせん。

それはそうと、塩田が明日から小平でリハビリという知らせが。
まもなくの桜が、嬉しい春を演出してくれそうでやんす。