法務省から、今日の午前、二人の死刑を執行したと発表がありやした。
これで死刑確定者が132人から130人になったそうでやんすが、逆に、まだそれだけ先送りになってることを再認識。
死刑廃止論に立つやつがれも、法務大臣は、確定者の刑執行を、現行法に基づき滞りなく進める義務を負っている思いやす。
この問題が難しいのは、人の生命を奪う行為を否定していながら、当該行為が人に許されているかどうか、人には結論できないからでありやす。
死刑がある以上、必ず、死刑執行する人達がいて、その人達は執行業務を、本当に仕事と割り切ることができるのでしょうか。
悪夢をみることがないのでしょうか。
結局、この問題は、人間同士の並列な関係では、解答が出せやせん。
人間より一段高い存在、神や絶対的真理を想定して、その名のもとでなければ、死刑なんて論じることなんてできやせん。
なので、無宗教の人が多い日本では、殊の外難しいテーマなわけでやんす。
てなことを考えてたら、凄いニュースを目にしやした。
西アフリカのマリで、不倫の男女が、国ではなく、イスラム勢力の手で、石打ちの刑に処せられたそうでやんす。
石打ちって、なんかタクアン石のようなもので、身体をぶたれるのかと思ったら、大違い。
地面に掘った二つの穴にそれぞれ入れられ、石を投げられて、殺されたという処刑方法。
さすが、絶対神アラーのいらっしゃる方々のやることには、一切の迷いも怯みもないもんでやんすなあ。
幾つになっても、人間がかくも多様な生き物であることに、驚かされやす。