青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

移ろい

燗酒の美味しい季節になってきやしたねえ。

下戸だった若い頃は、酒の匂いが鼻にモワッと立ち上る熱燗なんて、美味しいと思うようになるなんて、思ってもおりやせんでした。

飲むと言ったら、ビールかサワー類。

社会人になって、先輩へのお付き合いとして飲んで、初めて日本酒が美味しいと思ったのが、冷酒の〆張鶴の純。

日本酒でも、飲み口の良い純米の冷酒なら、酒に弱くても美味しく飲めることを知ったのが、全ての始まり。

それでもやはり、ビールが基本というのは、変わらず。

それが一変したのが、世田谷線山下駅近くの地酒屋、朝日屋さんと出会ったからでやんす。

朝日屋さんで、初めて生々の酒を頂いて、その清々しい鮮烈な旨さに痺れやした。

元から甘くて豊潤な果実で作る酒なら、旨くて当然。

米だけで、フルーティな香りを作りだす日本の杜氏の仕事は、世界に誇れる文化でやんす。

ただそれでも、最初の頃は冷酒だけで満足しておりやした。

が、酒は燗で華開くもんでやんす。

その意味が判ったのが、つい昨年のこと。

人は長く生きてみるもんでやんすなあ。

この先も楽しめそうで嬉しい限りでやんす。