アギーレジャパンの選手の顔ぶれを見て、唯一、違和感を感じるのは、ガンバの宇佐美が選出されなかったことでやんす。
リーグでの実績、ずば抜けたシュート力を考えると、若手国内FWとしては、No.1かもしれやせん。
それでも選出されない選手と好対称なのが、同い年の武藤。
武藤は、イケメンで細マッチョ、かつ頭も良い現役慶大生、インタビューの受け答えもさわやかで、どこから見ても完璧なヒーロー。
まさに、マスコミが飛びつきたくなる要素が、百点満点なわけでやんす。
実力の世界でありやすが、純粋なサッカーの技量以外の要素は必要ないかといえば、リアル人間社会では、そうでもないから不思議なもんでやんす。
宇佐美は、サッカーの実力に加え、実際には素晴らしい人間性の持ち主かもしれやせんが、それは敢えて棚上げいたしやす。
ただ、二人の構図を見てると、いつの世も、マスコミとそのターゲットたる大衆は、常にヒーローを待ち望んでいることを、改めて、実感いたしやす。
古くは、若大将に青大将、野球なら、王および長島に野村、江川に西本。
ただ、これが東京サポにとって手放しで喜べる状況かといえば、さにあらず。
宇佐美は、まだガンバだけの宇佐美。
武藤は、東京だけの武藤から、どんどん離れていってしまうようで寂しい限り。
でもまだ、海外を口にしてないうちは、東京だけではなくても、東京の武藤であることには変わりありやせん。
今、望むのは、代表でさらに何かを身に着けて帰還して、東京で大活躍してもらうことでやんす。
代表での活躍をではなく、代表での活躍も期待しておりやす。