東京の紅葉

いつもはこの時期、味スタの北ゲートから見える紅葉で、
秋の深まりを感じるもんでやんすが、如何せん試合がありやせん。

で、昨日は素晴らしい快晴の青空に誘われて、
東京の紅葉スポット、「旧古河庭園」＠駒込に行ってまいりやした。

ここはどちらかと言えば、薔薇園の方が有名かもしれやせん。
秋でも綺麗に咲いている品種もあり、これは嬉しいサプライズ。

洋館がある高台から見下ろす広い敷地の低地部分に、
心の字を模したという心字池を中心にした日本庭園がありやす。

心字池の横の茶室の佇まいに、京都みたいな雰囲気を感じやしたが、
作庭者は、京都の庭師の方とあって納得いたしやした。

さすがに東京なので全面の紅葉とはいきやせんが、
紅葉混じりの雑木林を歩くと、都会の喧騒を忘れさせてくれやす。

おだやかな陽光を浴びながら見上げる紅葉は、なんとも目に柔らかい。

紅葉とは、間もなく訪れる冬への覚悟。
春夏を謳歌し、今生に一番華やかな姿を遺し、やがて静かに散っていく。

どうしても、日本人は、そこに人生を重ねてしまうのかもしれやせん。