名前は大事だね

最近、明らかに元暴走族の両親に付けられたとしか思えないような、
当て字漢字のキラキラネームを目にいたしやす。

もう、女の子の心愛(ココア)、永久恋愛(エクレア)、
男の子の在波(アルファ)、出誕(デルタ)くらいじゃ驚きやせん。

無知系だと水子(ミズコ)、動物系は頼音（ライオン）に大熊猫(パンダ)
ニヤリとさせるのは、精子(セイコ)や愛歩(ラブホ)に泡姫(アリエル)。

黄熊と書いてプウとなると、もう目が点になってしまい、
付けられたお子さんの将来が心配にならずにはいられやせん。

Ｊリーグでも、Ｊ３まで裾野が広がり、さすがにそれは無いよね、
と思ってた名前のクラブがありやした。

それは、ツエーゲン金沢。

公式ＨＰの説明によると、独語のツヴァイ(２)と進む(ゲーン)から、
『チームとサポーターが共に進んでいく』の意味で命名したんだとか。

やはりそれは後付けで、「強いんだっ！」の意味になる金沢弁である、
「つぇーげん！」も掛けたという添え書きが本音のように思えやす。

いずれにせよ、この名前では、負けるたびに、弱いのにツエーゲン、
といじられること必至でやんして、正直、よく付けたなとクリビツ。

ところが、今年Ｊ２に昇格したと思ったら、先日はセレッソを撃破し、
前節水戸戦では劇的なロスタイム弾で勝利し、現在単独トップ。

選手一覧をざっと見ても、知ってる選手は皆無。

名前をいじられ続け、それに負けじの反骨心が育った結果なのか、
北陸新幹線開業で沸く地の名を轟かしたいと頑張った結果なのか。

嘘から出た真を地で行くように、ホントに強くなってしまいやした。
大したもんでやんすな。

天晴れ、ツエーゲン。