青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

不確かな耳情報による惨劇

真実は神のみぞ知るって奴ですが、日本サッカー協会は独自調査を行い、
西村主審に無罪という判定を下したようでやんす。

①(そんなこと)「知らねぇ」→「しんねぇ」だった。
②方言で「早く、行け」が「はよ、いねぇ」って言うように、 
 しろという意味で、「しろ」→「しねぇ」だった。

常識的に考えると、そんなこったろうと思いやすよ。
そんな簡単に「氏ね」なんて言うヘキがあったら、
プロの審判としてあの地位まで上がってこれんでしょうよ。

まあ、不明瞭な言葉と聞き手の思い込みが生んだ誤解だと思いやすね。

本当に言ってたと仮定して、言ってたシーンを写真で確認する限り、
相手の目を見て静かに囁くように「氏ね」。
これじゃ、ハリウッド映画の香港系マフィアの親分が吐くセリフで、
アカデミー助演男優賞もんだよ。

今回の騒動で、やつがれは小学生のときの体験を思い出したでやんす。

やつがれは妹と二人でTVを観ておりやした。

確か、スイスの山で暮らす人々の生活を紹介する紀行番組でやんした。
美しい山々の風景に見入ってたら、画面はパッとお祭りの様子に切り替わり、
おばあさんのかん高い声による祭りの歌が響きわたったわけでやんす。
そこで、拙はTV画面に向かって、「ババァ、うるせえな!」と叫びました。

一瞬して、背後から近付いてくる足音がしたと思ったら、
いきなり誰かに後ろから後頭部を、パッカーンと思い切りどつかれやした。

見ると、おふくろがすんごい形相で仁王立ちしておりやして、
「アンタ、親に向かってなんてこと言うの!」
と真っ赤になって最高ランクの怒りを発しているのでした。

どうやら、隣の部屋から拙のことを呼んでたらしいのですが、
拙としてはTVの真ん前で観ていたために全く気付いておらず、
運悪く拙の名前を呼んだ直後に、さきほどのセリフが聞こえたようでやんす。

拙としては、痛いわ、ヌレギヌを着せられるわ、
説明しても聞く耳持ってくれないわで、すごく悲しい思いをしたのでした。

それは聞き違いではなく、事故のような勘違いなんですが、
いずれにしても、少年時代に言葉の怖さを思い知った瞬間でした。