青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

あめの日の閑話 拾四

さき昨々日、研修上がりの直帰で早帰りした際、下高の駅前で嫁と待ち合わせして、
翌日から移動教室で川場村に行く息子の携行品の買物に付き合いやした。

買物後、さっと一杯飲れるとこってんで、駅前の「日本橋紅とん」さんへ。

店内ではBGMとして懐かしい曲が掛かっていて、その中の一曲が、
それ以来ずっとやつがれの頭ん中をぐるぐると廻ってる状態が続いておりやす。

今朝の出掛けに、嫁が口ずさんでいるのを耳にいたしやして、
期せずして、夫婦揃ってローレライの魔力に取り付かれていたことが判りやした。

その曲とは、キョンキョンの「月ひとしずく」という名曲でやんす。
井上陽水奥田民生の作詞・作曲に、キョンキョン自身が作詞に加わった異色のコラボ作品。

曲調は、推理小説のジャンルに例えれば、いわゆる「奇妙な味」といえるもので、
繊細かつ美しくも、アンバランスなメロディがブリティッシュな雰囲気を醸し出しておりやす。

詩もまた、テーマの月のように青く澄んだ静かな光を放っておりやす。

風のように、楽しいほうに、嬉しいほうに、美味しいほうに素直になびいて、
水のように、型に凝り固まらず、変幻自在な形で周りに合わせて自由に生きたい。

昼の世界の明るい太陽の下ばかり歩くことを追い求めなくても、
夜には夜の月があって、君が居ることを知っているよと控えめながらも光を降り注ぐ。

人の先頭を競って歩いてきた団塊世代の方々には、絶対に共感して貰えない詩と思いやすが、
荘子の「無為自然」に通じる世界観に共感を覚える方々の心には、すっと染み入る詩でやんす。

ときに、東京のゴル裏はヌルイという批判を浴びることがありやす。

某国のマスゲームのような組織立った応援でガチガチの規律に縛られたり、
熱くなって理性を失い選手を旗でつつくようなことをしでかす位なら、ヌルくて結構。

誰からの指図も受けずに、それぞれ好きなスタイルで渾然と楽しんでる東京のゴル裏って、
この曲の歌ごころから見直してみると、やつがれには「なんて素敵」としか思えやせん。



人にまかせて 僕らは行こう
人にまかせた 人生だから
何を言う 何も言うな
今夜の月もきれいだね

人の言葉で そのまま来たら
とても疲れて 身体に悪い
当たり前 当たり前だ
それでも月は見ないとね

夜のとばりの香りが なんて素敵
夜風に雲が流れて 月ひとしずく

人にまかせて 僕らは行こう
人にまかせた 人生だから
何を言う 何も言うな
今夜の月もきれいだね

人の心は 移りが早い
浮かれていたら バカをみるけど
気にしない 気にはならない
今夜の月もきれいだね

夜に寄り添う気分は なんて素敵
夜風に雲が流れて 月ひとしずく

人にまかせて 僕らは行こう
人にまかせた 人生だから
何を言う 何も言うな
今夜の月もきれいだね

夜のとばりの香りが なんて素敵
雁が飛び行く眺めに 月ひとしずく

人にまかせて 僕らは行こう
人にまかせた 人生だから
何を言う 何も言うな
今夜の月もきれいだね…

(非営利の個人的ブログによる紹介のため歌詞を掲載しておりますが、
 正当なる権利者からのご指摘があれば、削除いたします。ギョタ郎)