週末まで試合がないので、サッカー以外の話題など一つ。
最近、マスコミの自転車の交通違反の取り扱いに関する報道を見てて、根本から間違っていると思うことがあります。
それは、来年4月から、自転車も青切符制度の対象となり、違反者には罰金が科される変更がなされ、大変厳しくなるという報道です。
これは、二重で間違っています。
先ず、罰金は科されません。
罰金は、懲役などと並ぶ、刑罰の一種で、司法権のある裁判所が決めるもので、罰金が科せられたら、即ち、前科一犯になってしまうものです。
警察が交通ルールの違反者に科すことができるのは、行政権の範疇で科すことが可能な、反則金です。
どうも、世の中、この区別が付いていない人が多いようです。
次に、自転車も青切符の対象になるのは、厳しくなるのではなく、むしろ、優しくなるのです。
青切符対象でない自転車が、次のような違反をした場合は、本来、赤切符の対象になります。
信号無視、一時停止違反、酒酔い運転、ながら運転、法違反しての歩道走行。
赤切符を切られると、刑事手続の対象者になり、送検されて、出頭して略式裁判を受けて、罰金刑や懲役刑を科せられ、前科一犯になる可能性があります。
ただ、今まで、警察は、赤切符はきちんと流れを理解して、対象者に説明しなくてはならず、面倒な手続きでしてなかっただけなのです。
今になって、あちこちで、躍起になって、赤切符を切り出しているニュースをよく見ます。
なので、青切符の方が優しい扱いになると言える状況になっているわけです。
マスコミは、本質を見誤らないで報道してほしいものです。