あめの日の閑話 拾八

朝の出鼻をくじかれる氷雨でやんした。
さらに出掛けに、体外受精卵のとり違えという信じられないニュースが…

やつがれは、生命の得喪に関することは、
人間には絶対に許されていない領域のことだと、前々から思っておりやす。

自然の理によらない方法で生命を生み出すことを続ければ、
今にきっと人類にしっぺ返しが降りかかってくるようにしか思えやせん。

地球は本当に奇跡のようなバランスで保たれており、
人間が摂理から外れたことをすれば、たちまち崩壊する恐れがあるものでやんす。

どうしても子供が欲しいカップルの気持ちを踏みにじる気はありやせんし、
やつがれにはそれを裁く権限なんか全くないことを自覚しておりやす。

それを裁けるのは、人間よりひとつ高次元の存在だけとしか思えやせんが、
無宗教のやつがれとしては、それを無理に神と結び付けようとは思いやせん。

医学、法学、倫理学とありとあらゆるこの世の叡智の結集体があるのなら、
その判断に委ねたいと思いやすが、所詮は砂上の楼閣。

せめて、医療という高度の専門分野に携わる人々には、
人間の生命の重さを噛みしめて従事して頂くことを望むのみでやんす。

それはさておき、久々に今ちゃん、長友、平山の東京組の活躍が、
ニュースを賑わしてくれたのが救いの一日でやんした。