開幕前夜

スタメンの戦士たちへ
（佐原か、藤山か、達さんか、カボレはまさか先発は…と考え出すとまとまりやせんが。）

権田　周りの期待に応えるとか余計なことは一切考えるな、君の持てるものを全て出せばいい。

徳永　君の心の奥の荒ぶる魂を揺り起こせばよい、猛々しく刺々しい敵の脅威と化すはずだ。
平松　銀傘から跳ね返る自分の名前の響きを腹で受け止めてくれ、これが君の今年の舞台だ。
茂庭　茂庭の前に茂庭なし、茂庭の後に茂庭なしの声高らかにピッチを存分に仕切ってくれ。
長友　無尽蔵のスタミナにプラスして、セレソンから盗めるものは盗めるだけ盗んでこい。

青野　待って待って待ち続け、王手に後一歩の舞台に間に合わなかった無念をともに晴らそう。
今野　それを一番自覚しているのは己のはすだが、そろそろ君には冠が輝いて然るべきだろう。
羽生　君が吹き込んでくれた新たな風が、どれだけチームの躍動を後押ししてきたことだろう。
梶山　このチームの浮沈はまさに君次第だ、魂の番号が刻まれた背中が今年はとても大きく見える。
赤嶺　不遇を知る男は簡単には腹一杯にはならないはずだ、今年も遠慮なくガツガツいってくれ。
平山　今年こそ平らかではなく、見上げば霞む険峻と聳ゆる大いなる山となることを信じている。

カボレ　帰ってきてくれた君のために、かけがえのない人の回復を我々も一緒に心から祈らん。

城福監督　喜びを全身から照射する貴方の姿に、我々は思いを託せる将だと確信したのだ。