昼下がりに所用で会社の近所の住宅地を歩いておりやした。
朝の良い天気が嘘のように陰って、廻りも人っ子一人おらず、ひっそりと静かなもんでやんす。
そうしたら、不思議なもんで、何故か日曜の夕方になったような気になりやした。
家の近所を歩いてるようだってんじゃなくて、はっきりいつの日曜日のように似てると思ったわけでもありやせん。
ただ、嗚呼俺は今、日曜の夕方を過ごしてるのかもしれない、と感じたわけでやんす。
なんとなく、由来に思い到らない夢を見た後のような感覚に似てる気がいたしやした。
既視感てのは聞くことがありやすが、この既時感てのは、心理学的に、何が解かれるんでしょうかねえ。
まあ、世の中には、知らない方がいいこともありやすが…