青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

最低限の社会秩序

オフィシャルから発表がありやした。
http://www.fctokyo.co.jp/home/index.phtml?cont=item&item=13281

>【お詫びとご報告】レーザーポインター使用に関して
川崎フロンターレ戦の試合前にレーザーポインターが使用されていた件で、
>その後使用していたのが中学生であることが判明し、事情聴取を行いました。
>今後はその保護者ならびにJリーグと相談して、中学生の処分を決定いたします。
>また当クラブとしましても、今回は初観戦の中学生による行為でしたが、
>今後場内監視および警戒の強化を含めた警備体制の見直しを図り、
>安全安心で快適なスタジアムを目指してまいります。
>ファンのみなさまにおかれましても、不審な動きをする方を見つけた場合には、
>お近くの警備員にお申し出いただきますようご協力をお願いいたします。
>なお、川崎フロンターレファンをはじめご来場者のみなさまに対して改めてお詫び申し上げます。
>またレーザーで体調を崩した方は、当クラブまでご連絡ください。

悪事を働いた者に猛省を促すのは当然ながら、今後周りで悪事を見つけたら、
見て見ぬフリせずに、ちゃんと注意を与えなければいけやせん。

と思って発表文をよく見ると、「不審な動きをする方を見つけた場合には、
お近くの警備員にお申し出いただきますよう」とありやす。

確かに、最近は注意に逆ギレして暴力に訴える大馬鹿者がおりやすので、
賢明な告知文だと思いやすが、やつがれには何か引っ掛かるわけでやんす。

昨年11月、息子を連れてカラオケに行く途中、横断歩道の赤信号を無視して横断し、
それを注意したお年寄りを殴って死に至らしめるという輩の事件がありやした。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120728/trl12072812010000-n1.htm

その後のニュース関係を見て衝撃を受けたのは、次の二つ。

ひとつは、殴った男が、すぐ隣に自分が教育すべき息子がいるのに、
耳から血を出して倒れてるお年寄りを放って逃げて、家に帰って息子に言った言葉。

(上部リンクのニュースより一部転載。)
>息子に、被告は帰宅後も不快感をあらわにした。
>「せっかくのカラオケに行けず、気分が悪い」
>「殴ったのは悪いけど、あっちもそれなりに悪いことがある」

二つめは、当該事件に関する匿名の掲示板などには、お年寄りとはいえ、
公衆の面前で注意を受けたら俺でも殴ると公言して憚らない若者が少なくないこと。

日本は、ここまで落ちてしまいやした。

やつがれの子供のときは、街の中で、年上の者が若い者を叱るのは当然でやんした。
間違ってることをするなと年長者が叱るのは、当たり前のことでやんす。

年寄りが叱るのは、その歳まで間違いをせずに生きてきた自負があるからこそ、
天に顔向けて、背筋を伸ばして、厳しい言葉で叱ることができるんでやんす。

子供のうちに是正されなかった社会のルール違反者には、誰かが注意を与えないと、
治安が悪くなるばかりで、いわば社会の自浄作用のためには、注意者が必須。

ただ、自分の目下から注意されたら、素直に聞けない感情が働くのも人情。
だから、昔からその役に相応しいのはお年寄り以外には考えられないわけでやんす。

お年寄りに逆ギレして手を上げるなんてことは考えられやせん。

俺でも殴るという若者に問いたいのは、自分が子供を持つようになって、
悪事を注意した子供が、言い方が悪いと殴りかかってきたらどう思いやすか。

きっと、親として悲しくて堪らなくなると思いやす。
そんなことが普通になったら、社会には秩序も何もなくなってしまいやす。

年長者は怒ってるのではなく、世を憂い、未来に良い社会を残したいという思いから、
誰彼もなくみんな我が子と思って、間違った者を是正するため、叱ってるんでやんす。

それを、年長者、親、教師、先輩の立場にある者が、それぞれのフィールドで、
子供や次世代の者に、上の者が叱る意味を理解させる努力をしなければいけやせん。

その上で、若者の悪事を見かけたら、周りの大人がちゃんと注意できる社会環境を、
構築していくことか何より大切だと思いやす。

でないと、デモに参加しても社会の道理が判らず簡単に暴徒化してしまう、
ワガママな若者たちばかりの中国みたいになっちまいやすぜ。