昨晩の雨が、熱気を流し去ってくれたかのように、涼やかな朝晩になりやした。
先の土曜日の観戦で、京王線の下り電車に乗って、味スタに向かっていたときのことでやんす。
車内で座ってるやつがれの目の前を、ベビーカーを押した若い女が通り過ぎやした。
やつがれ達の頃は、電車の中では周りに迷惑にならないよう、ベビーカーを折り畳むのが当たり前でやんしたので、よく子供を抱っこして乗ったもんでやんす。
空いてるときはいいけど、本質を理解せずに当然の権利と履き違えて、ラッシュ時の一番混んだ車両に乗り込んでくる輩は困るよね、などと嫁と話してたわけでやんす。
と、そのとき、やつがれは目を疑いやした。
通り過ぎたベビーカーの中から、とても人間とは思えない毛むくじゃらの顔が、ひょいと顔を出したんでやんす。
そうでやんす、ベビーカーに乗せて、堂々と押して歩いてたのは犬だったのでやんした。
そうなるともう、少子化対策として、子育てに奔走する母親を支援してあげようという、社会の思いやりとして容認している善意の本質が、吹っ飛んでしまっておりやす。
ベビーカーが良いなら、ペットの犬も乗せて良いと思う、大馬鹿者に開いた口が塞がりやせんでした。
本人は、家族同様に可愛がっていても、所詮はケダモノ。
車内にアレルギーの元となる毛も落ちれば、手を差し延べた善意の手や子供の顔を、いつ噛み付かないとも限りやせん。
ただ、こちらも鉄道会社がどう考えてるか判らないので、その場は見過ごしやした。
なので、その後、京王さんに電話で聞いてみたところ、次のような回答でやんした。
京王が認めている、犬などの動物の運搬方法は、縦、横、高さの合計が90cm以内のケージに入れての運搬のみ。
お話のものは、最近見かけるようになってきたペットバギーなるもので、それを使っての動物運搬は禁止と認識しているものの、対策が追い付いていないのが実情。
だそうでやんす。
でも、鉄道会社が禁止って言わなくても、常識があったら判るのが普通でやんしょ。
ほんに嘆かわしいもんでやんす。