五輪開幕とヒョンスの移籍

個人競技が多い大会には、それほど興味があるわけではありやせんが、
やはり、オリンピックともなると違いやす。

ついつい夜半から、ソチ五輪開会式をライブで見てしまいやした。

東西ローマ帝国末裔の二大勢力が、久しく冷戦で睨み合ってた時代が終わり、
勢力が減少した東の雄が、かつての国威を示さんとする思いがひしひしと…

ただ、いきなり五輪の吊りオブジェの一つが開かずに四輪となったのは、
詰めの甘さの露呈か、はたまた米大陸を一輪に掛けた嫌みでやんすか。

ロシア協会の冒頭スピーチが多分に政治臭かったのも、ちょっと興ざめ。

それ以外は、大国の威信を掛けた演出は、全てに独特な音楽センスを基調に、
まさしくロシアらしい素晴らしい内容で見応えのあるものでやんした。

やはり、政治色を排して世界が一つに纏まるのは、素晴らしいことでやんす。

そういう意味で、やっと決着したヒョンスの移籍のオフィシャル発表で、
彼のコメントを読んだとき、同じことを感じやした。

政治のフィルターを通したニュースだけで見させられる隣国は、
普通の国民センスをしていたら、絶対に好きになれる国ではありやせん。

でも、政治に関係の無いスポーツの世界での個々人との交流となると、
隣国人にはこんなにも素晴らしく真っ直ぐな青年がいるんだ、と感動させられやす。

＞東京では本当に多くの方々から温かい言葉をかけてもらい、とても感謝しています。
＞もしＪリーグに戻ることがあるならば、必ず東京に戻りたいと思っています。
＞もちろん、また東京が必要としてくれる選手に自分が成長しなければいけませんし、
＞もっともっとレベルアップしたいと思います。
＞私は東京のファン・サポーターを愛しています。

是非ともヒョンスには、また東京に戻ってきて欲しいと願うとともに、
移籍先で大いにレベルアップする活躍を見せて欲しいと祈っておりやす。

そして、最初の話題に改めて戻りやすが、ヒョンスのコメントと同じように、
ソチ五輪でも、たくさんの政治色抜きの感動が味わえたら最高だと思いやす。