東京は、またも雪になりやした。
交通や物流の麻痺といった生活上の支障を棚上げすれば、やはり純白の世界は美しく、幾つになっても心踊るもんでやんす。
子供の頃、雪が降ると、先生が急遽校庭で雪合戦にしてくれたことが格別に嬉しく、結局は溶けた雪で体中濡れネズミになるまで、無邪気にはしゃぎ廻ったもんでやんす。
ホンに楽しかった思い出でやんす。
ところが最近、とても悲しくなるのは、そんな無邪気な純白が似合う世界を踏みにじって喜んでるる若い輩が多いことでやんす。
ホラー映画の悪魔のような不気味な顔の雪ダルマや、ナイフを刺して血まみれにした雪ダルマ。
或いは、土下座の人型のオブジェを作って、それを足げにして得意そうにしてる若い娘。
そんな画像を、ネットに拡散して喜んでる輩達の、ねじ曲がった感性に触れると、ぞっとしてしまいやす。
雪は、それだけでメルヘンであって欲しいもんでやんす。