青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

秘すれば花

昨夜の代表戦、前半は良かったのに、
後半は、くいだおれ人形みてえな相手にハラグアイでも悪くなったか、ってな感じでやんした。

原因は、明らかにコミュニケーション不足だと思いやすが、
あれだけ毎回面子が変わったんじゃ、意思の疎通なんてそんな簡単にはうまくいかんでしょうよ。
選手たちもそこは判ってんでしょうから、W杯予選に間に合わせるように、
練習という共有時間を重ねていくことで必ずや改善してくれるものと信じておりやす。

それに対して今朝のトーチュウだったかで、ラモスEDさんが、
古くはドゥンガベベット、最近ではバラックとドロクバなんかの関係を引き合いにして、
もっと試合中にガンガン言い合ってぶつかんなきゃ駄目みたいなこと言っておりやした。

それって、緑のモンスターのような極めて野性的な人達にはその方が良いのかもしれやせんが、
日本人には日本人の特性があり、無理して同じスタイルを取る必要は無いと思いやすぜ。
それって緑の伝統とかって開き直って呼んでるところのスタイルを正統化するために、
ここぞとばかりに言っておこうとした言葉としか思えやせん。

結局のところ、世阿弥の言った「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」なんてぇ、
日本人のヤマトごころは絶対に理解できんのでやんしょ。

少なくともやつがれは、お金を払って心躍らせて観に行った晴れ舞台の試合では、
味方同士のけんかや言い争いを見せるなんて無粋な真似はやめてもらいたいもんでやんす。
それが観たけりゃ、ボクシングとかK1とかの格闘技を観に行きやすぜ。

センスとか血統に内蔵された記憶とか、色んなものが異なる混血の方々のお国柄と違って、
別に怒鳴りあわなくたって、日本人同士なら意識の根っこのところで繋がっておりやすから、
話し合いを重ねることで判り合うことができ、充分に意思の疎通が図れると思いやす。
それでも足んないっていうなら、練習場という裏舞台で存分にやり合えばいいんでやんす。

終わった後に、自分のスタイルを押し付けるようなことギャーギャー言われるより、
裏舞台でやれる限りのことをやった上で臨み、晴れ舞台で結果を出した後に指揮官から、
「小平(練習場)のピッチは嘘をつかないぞ。」って、ひと言を掛けてもらうことのほうが、
どれだけ日本人の心の琴線に触れることでやんしょかねぇ…

そのシーンを何度思い浮かべても、カッコよさに身震いしちゃうんだよなぁ。