青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

戦闘的突っ込み

東京のオフィシャルHPで、新企画が以下の通り発表されておりやす。

>「サッカー」と「銭湯」の異文化交流を目的とした『銭湯Day』を開催

基本的には、タイアップ企画が色々と出てくることは大歓迎でやんすので、
本当はあまり野暮な突っ込みは入れたくないんでやんす。

ただね、
幾らなんでも「サッカー」と「銭湯」のあいだに異文化交流は成立せんでしょうよ。

意味を考えずに、とりあえず見栄えのする言葉を貼っただけという軽さが見え見えで、
あまりにも稚拙としか言いようがありやせん。

文化とは、国、地域、民族等に固有の生活様式の総体のことでやんす。

人が、自分の属する文化圏には存在しない全く異なる生活様式に触れることで、
驚いたり、感動する体験を通して、新しい発見や価値観を得るのが異文化交流でやんす。

そもそも人を主体とせずに、サッカーというモノと銭湯というモノ同士では、
文化交流は成り立つわけが無いんでやんす。

さらに言えば、Jリーグのサッカーは、日本文化のスポーツ分野の構成要素となっていて、
習俗分野の構成要素である銭湯と、既に同じ日本文化圏に属するものとなっておりやす。

恐らくは、洗うのが目的のシャワーを主とするサッカー発祥の地の西洋文化圏の人が、
大きな浴槽に浸って心身の疲れを癒すという日本文化独自の入浴を体験することで、
そこに異文化交流が成立するという発想が下地にあってのことなんでやんしょ。

まあ、案内文はともかく、「銭湯」に行ったらfanになったって人が幾らかでも生まれて、
文化の継承にひと役買うことにでもなったら、とてもおもしろい企画だと思いやすよ。

むかしなら湯屋と言った銭湯で、東京のルーツである江戸の文化に触れてみよう、
っていう洒落っ気程度で文章をまとめりゃ良かったんですがねぇ。

やつがれとしては、
「東京」と「江戸文化」という切り口でのタイアップが増えるのを、期待しておりやす。

なんたって、せっかく「東京のれん会」さんが協賛してくれてるんですから…