青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

天賦の才

最近、渋谷の井の頭線からJRへの連絡通路で工事が始まり、
仮囲いでスペースが狭まっていて、なんか通りにくくなってるんでやんす。

それがなんと、誘致運動をしてると噂には聞いておりやしたが、
岡本太郎さんの「明日の神話」の設置工事でやんして、
あの作品の前を毎日通ることになるなんて、夢にも思いやせんでした。

最近、20世紀少年の実写映画化の宣伝のおかけで、
太陽の塔をよく眼にしますが、岡本太郎さんは間違いなく天才でやんす。

やつがれは、まさにリアル20世紀少年でやんしたので、
ガキの頃、大阪万博の開催会場で生の太陽の塔を見たくちでやんす。

また、同じくガキの頃、渋谷のNHK放送センターの正面ロビーでも、
「天に舞う」という彼の素晴らしいレリーフ壁画を眼にしておりやす。

正直そのときは、不遜にも自分にも作れそうなデザイン位に思っておりやした。

が、中学のとき教科書で「でたらめがなぜ書けないか」という彼のエッセイを読んで、
間違いなく彼が天才で彼にしか作れないものだと思い知ったもんでやんす。

うまく書けませんと言っている人に、でたらめでいいから書いてごらんと言うと、
でたらめなら簡単だと思って書き出そうするんだけど、やっぱりそれでも書けない。

一見でたらめと酷評されるような今までに無い新しい作品を生み出すには、
本質を見極めることができる位の精神的な自由さを持つことが必須なのだという、
そんなお話が判りやすく書かれたエッセイでやんした。

実はこの話で、4/5のホーム札幌戦のカボレのゴールを思い出したんですが、
これは、優れたFW論にも通じる話だと思うわけでやんす。

どんなにぼてぼての見栄えのしないシュートでも、
そこで撃てるセンスを持っているか、いないかが天賦の才であって、
それを持った者こそが、代替者のいないエースとして君臨できるわけでやんす。

最後にそれを見せ付けてくれよ~