昨日、Jリーグがタウン制度を撤廃するとした報道は誤報とした、
チェアマンのコメントを追記しました。
ただ、スッキリしない点はあって、タウン制度の存続が、
イコール、クラブ名のネーミングライツの否定と理解して良いのか。
まあ、そう理解して良いんでしょう。
地域密着イズムに、企業名主導による文化活動は反していますので。
そして誤報となった背景についても気になります。
その点に関する記事を、東スポですが、報じています。
一部のクラブからホームタウン以外での活動も認めるべき、
という意見が出ているそうです。
こうした意見がオーソライズされていないまま、記者が裏を取らず、
協会で議論が進んでいるとしたのがスポニチと日刊の誤報なのでしょう。
ホームタウン以外での活動の意味は、東京以外の首都圏クラブが、
東京で活動を行って、新規顧客を獲得したいということです。
東京にとっては、尖閣諸島的な由々しき意味合いになります。
都内に第二、第三の竹島を作るのは勘弁して貰いたいものです。
そんなことではないとは言えないのが、浦和の槙野が粗忽にも、
ホームタウン撤廃に乗っかろうとしたコメントが露呈しています。
これも東スポのニュース。
浦和なんかより、人が集まる東京でファン獲得活動をした方が、
目立ちたがり屋は知名度も上がるし、効率が良いと思うのでしょう。
ここぞとばかりにハシゴに乗った途端、協会にハシゴを外され、
東京に憧れた田舎者が宙に浮いたまま、万人の注目を浴びたわけです。
浦和なんかどうでも良いと思っていることが露呈した槙野は置いといて、
話はもとに戻します。
本件報道の背景になった主要な要素の一つは、
国立競技場の取り扱いはどうするかの問題があるように思えます。
国立をホームスタジアムにしないかと東京に打診するならいざ知らず、
協会は鹿島にも、熱心に打診していたようなことを聞きました。
これは、ホームタウン制度を超えた許されざる打診ですね。
そのような打診をせざるを得なくなったのは、新国立競技場が、
リニューアルしたことで、使用料がうんと高騰したためです。
以前、何らかのメモリアル開催の場合、東京以外の首都圏クラブに、
旧国立での主催ゲームの開催が認められることがありました。
ホームタウン外での恒常的活動なんて議論のことではなくて、
年数回の国立開催を認めるぐらいなら、構わないと思います。
せっかくリニューアルした国立は、国の資産なのですから、
代表だけでなく首都圏クラブも使って利用価値を高めれば良いかと。
ホームタウン制度云々でなければ、東京も賛同できる話です。