もう休暇中なので、東京公式のファンゾーンの須賀大輔氏の記事、
「ピータートーキョーのあるべき姿」をゆっくり読みました。
ピーター東京のキーワードは二つあるとのこと。
それは、「決まりごと」と「ハードワーク」。
「決まりごと」については、10番が例について説明しています。
→例えば、サイドバックの裏に走られた時に、ボランチがついていくのか、
センターバックがついていくのか、サイドハーフがついていくのか、
判断が難しいけれど、「ボランチがついていく」とハッキリさせる。
それで、他の選手たちもその動きに合わせて違うところに対応できる。
基本的には守備の部分で、そういう「決まりごと」が増えてきている。
どちらかと迷って、二兎を追う者の目線になっている瞬間がなくなり、
自分がやれることに専念できてきての無失点ということなのですね。
「ハードワーク」は、我武者羅な走りではなく、頭のハードワークです。
キツいなかでも頭を動かすことで身体も動くようになるので、
11人全員が止まることなく判断する「ハードワーク」のことだそうです。
これについては、小泉選手が説明しています。
→例えば、ボール回しでは、「1分間、鬼が100パーセントでやりなさい』と、
鬼側と言われる感覚を思い出した。鳥栖で監督(※)によく言われていたことで、
正直、東京に来て忘れかけていた感覚だった。
※鳥栖の川井監督は、山形時代、ピーター監督の下でヘッドコーチでした。
白井選手のコメント。
→練習の強度は高く、独特なメニューで、ボール回しで鬼が変わらないのは珍しい。
また、ビルドアップも割とパターンがあって、近くの選手を見ながら
プレーするので、ずっと頭は動いた状態で大変。でも、楽しいですよ。
もう一人の新加入の原川選手のコメント。
→キツくて強度の高い練習だけど、その分、凝縮されていて内容は濃い。
まあ、頭も身体も休む暇はないですけど(笑)。
ボランチとしては、守備面で「決まりごと」が何個かあるみたいだし、
ビルドアップは提示されているパターンをピッチ上で選ぶ感じ。
自分が選ぶ側になると思うので、どううまく90分間共有していくかが大事。
で、今後の東京の目指す形について、小泉選手がこう答えています。
→守備ではどんどんアグレッシブに前から行きラインも高く設定して、
攻撃ではスペースがあれば背後に飛び出し、サイドでどんどん仕掛けて、
ディフェンスラインとゴールキーパーの間に速いボールを入れていく。
それをハッキリと自分たちの形にしていきたい。
記事は、「ピッチに立つ全員がチームのためにハードワークし、
勝つために決まりごとを遂行する。それが、日本最高のフットボールを
追い求めるピータートーキョーのあるべき姿」と結んでいます。
なんだか、原ピョンの攻撃サッカーを想起してしまいました。
東京は原点に立ち返ろうとしている感じですね。
もちろん、原ピョン時代より、選手に求められるものは、
テクニックもインテンシティも格段にレベルアップしています。
それが前提なので、決して退化ではなく、大いなる進化と捉えて、
そう感じているわけです。
右肩上がりの一直線の進化もあるけれど、事実は得てしてそうならず、
東京は、螺旋階段を一歩一歩昇っていく進化なのですね。
ピーター東京の姿が少しずつ見えてきたようです。