青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

さむいぃ~?

先週の土曜、中3の息子との外出で、家を出た瞬間に寒いと言った息子に、思わず次のような苦言を呈しやした。

寒いだとぉ?こんなもん、まだ、涼しいのうちだ!百歩譲っても、肌寒いと言わなきゃ日本語として認めん。

仏人は、ものすごく母国語を誇りに思い、大切にいたしやす。

云十年前、新婚旅行で仏に滞在した際、英語で話し掛けても、意地悪なくらいに見向きもしない彼等に、根っからのプライドを見せ付けられやした。

やつがれも、50音の配列表からしてそうでやんすが、日本語ほど美しく完成度の高い言語は無いと誇りに思っておりやす。

が、巷では、体感温を表現する言葉を「寒い」の一語で済ましたり、「ら抜き言葉」を平気で使ったりする幼稚な感性が蔓延っており、常々、とても危惧してるわけでやんす。

日本には、四季がありやす。

秋から晩秋、初冬から厳冬と、季節がうつろい行くなかで、寒さの表現も変わって行きやす。

涼しい。
冷涼。
肌寒い。
薄ら寒い。
夜寒。
めっきりと寒い。
寒々しい。
震える寒さ。
肌を刺す寒さ。
芯まで染みる寒さ。
凍えそうな寒さ。

これらの他にもたくさんの美しい表現がありやす。

それらを、次の世代に継承していきたいもんでやんす。