サンスポが、マリノスの中村が浦和vs清水の無観客試合について、
次のように語ったと報じておりやす。
「集中力が増して、逆にやりやすくなるのではないか」
これ見て、「なら、オッサンスタジアムは無観客でやりゃいいじゃん」
と突っ込んだのは、やつがれだけではないはずでやんす。
彼の真意がどこにあるかは分かりやせんが、表面的に読めば、
制裁としての主旨をないがしろにした、余りにもお粗末な発言でやんすな。
また、別件ニュースでも各誌の報じ方には、とても違和感がありやした。
それは、次のニッカンの見出しに象徴されるような、
サッカー以外の機微な要素を前面に押し出した報じ方でやんす。
「フォルランのもとへ車いすの姉が応援に」
海外から来日している選手にすれば、肉親が応援に駆けつけてくれただけで、
嬉しいし、やる気を出す大きな原動力になることは間違いありやせん。
でもことさらに興味を引こうと、身内が障がい者であることを強調して、
お涙頂戴の浪花節的なニュースに仕立て上げる必要はないと思いやすがねえ。
この世には、何かしら問題や悩みを抱えていても、
それを秘して耐え、前向きに生きてる人達は、たくさん居るもんでやんす。
本人のたっての望みならともかく、頼まれてもいないのなら、
わざわざスポットを当てるような報道のしかたは、時代遅れだと思いやす。
詳細に書かなくとも、車いすのお姉さんとフォルランご夫妻の家族写真を、
さらっと掲載するだけで十分に伝わるんじゃないんでやんすかねえ。
その写真で興味を引いた人は、自分でネットで調べるご時世でやんして、
幾らでも彼とお姉さんとの境遇についての情報には行き当たるはずでやんす。
どうも世の中、不必要なことまで喋る過ぎる嫌いがありやすな。