誤報問題で、朝日新聞が袋叩きにあっておりやす。
やっととはいえ、慰安婦報道の誤報を認め、謝罪に踏み切ったんでやんすから、ここは偉いと褒め讃えてあげやしょうや。
偉いとおだてて、ついでに、南京虐殺も誤報だったとはっきりと認めさせ、その謝罪を受けてから袋叩きにしても決して遅くはありやせん。
戦争下のことを、平常時の良識の尺度で悪事と決めつけて、それを告発するスクープを打ちたいという一心での報道では、真実は見えやせん。
ただ、起こった事実を、何の脚色もなく、何の色眼鏡を通すでもなく、そのままの形で見せてくれて、その意味を考えるのは読者、というのが理想でやんす。
詰まるところ、余計な意図の入らない客観的事実の提示こそが、報道の良心というものでやんす。
報道の良心を見失っていた朝日新聞の罪は重い、と言わざるを得やせん。
それでも、黒と橙のプロ野球チームのことしか頭にないどこぞの新聞よりかは、マシだと思いやすがね。