常々、サッカーは、囲碁・将棋ではなく、
その対極にある麻雀のようでなければいけないと思っています。
そんな境地に近い考えに至ったと思われる田川選手のことを、
サカマガが特集記事にしています。
➝【FC東京】考えずに考える。だからうまくいく。田川亨介の超集中力アップ法 - サッカーマガジンWEB
負傷から復帰後、今期初得点も決め、ゴール絡みが増えた田川選手に、
好調の原因をインタビューしています。
田川選手は、負傷中、他の選手のプレイを見て学べたこと、
何をすべきか考えて過ごす時間ができたことが良かったと答えています。
記事は、それを、好リズムの源は「考えないこと」と表現し、それが、
「考えずに考える」というアイキャッチなタイトルになっています。
でも、田川選手の言っていることを正確に表現すると、
「プレイの前に考えを済ませて置く」が正しい表現だと思います。
ここで、麻雀が登場します。
麻雀は、牌を積もり(引き入れ)、不要な牌を捨てることを繰り返し、
上がりというゴールを目指すゲームです。
プレイ中、たまに、牌を積もってから、長考に入る輩がいますが、
非常に迷惑ですし、そのような輩が強かった試しがありません。
長考が好きな人は、囲碁・将棋をすればよい。
麻雀は、牌を積もる前に、何が来たら何を捨てるかの思考を済ませて、
自分の積もる番で、瞬時に判断して、アクションするゲームです。
サッカーも、ボールを受けてからパスコースを探していたら、
相手に囲まれてボールを掻っ攫われるだけです。
ボールを受ける前に、味方の動きとか、敵のポジションとか、
シミュレーションを済ませ、予めイメージを作るのが肝です。
この麻雀のように、予めイメージが共有できている強さが、
現在の川向うの強さであり、東京が必要としているものです。
田川選手は、プレイ前に考えを済ませて置くことを体得したことで、
好調になっていることが、次のコメントからも分かります。
➝「自分のことに集中できているというか、やるべきことが整理
できているから余計なことは考えずに済んでいるんです。」
プレイの前に考えを済ませて置く。
この麻雀流のスタイルを、他の選手にも伝播して欲しいものです。