ルヴァン杯敗退後に、視聴できるメディアを解約してしまったので、
今日は、映画を観てきました。
観てきたのは、「アナログ」。
あまり、恋愛映画と戦争映画は好きではないのだけれど、
携帯を持たない恋愛というモチーフに、昭和心が惹かれました。
ライン交換もできずに、なんともまだろっこしいところは、
今の人が観たら、中学生の交際のように見えるかもしれません。
ですが、恋人が待っている喫茶店や待合せの駅前にいく高揚感は、
今の比ではないと思います。
映画では、なんともお行儀のよい交際を見せてくれていて、
週末が楽しみで仕方なかった昔の恋愛が想起されて心地よかった。
ただ、相手を待ちぼうけにさせそうなときは、喫茶店に電話して、
お店に伝言を頼むもんだよと、心の中で突っ込みしてましたが。
原作は、ビートたけし。
相手の容姿、思想、資産等、好きになる理由は幾らでもありますが、
本当の愛とは何かというテーマに対する彼の一つの回答です。
その点では、予想を覆す、非常にどストレートな回答です。
正攻法で真正面からの押しに、涙腺防衛隊は突破されていました。
既に定評のあるニノさんの泣きの演技は素晴らしく、
ラストの演技から、ヒロインを波瑠にした理由もよく分かりました。
ラストの切ない幸福感の余韻がまだ残る素晴らしい映画でした。