花見自粛なんて言葉を、ニュースの見出しでちらほら見かけやした。
ナンセンス。
日本人の美学の象徴とも言える桜を見ずして、日本人の心に春はやって来やせん。
満開に咲き誇るそばからハラハラと散りゆく桜を前に、モノ思わざる日本人はおりやせん。
大いに花見すべし。
それと、ドンチャン騒ぎの宴会とは、話が別。
宴会は、屋外で飲める季節の訪れに、いち早く浮かれた輩がすること。
本当に花見の心を解している者なら、静かに盃を傾けるのみ。
騒ぐ気持ちになりようがありやせん。
また今年も桜にまみえたことに感謝し、散った者に思いを馳せ、己の散り方を考える。
こんなときこそ、本来の花見をいたしやしょう。