イタリア戦、守備さえしっかりしていれば勝てたのに、と釣り逃した大魚を嘆く論調が多くて驚き、桃の木、山椒の木。
揚句の果ては、ザック限界論まで出てきて、ブリキに、タヌキに、蓄音機。
確かに、守備へのテコ入れは必要でやんすが、イタリア戦は、現時点では、オマケのコンフェデ杯の話。
W杯最終予選では、アジアで頭一つ抜き出たトップグループの地位を足固めするという結果をしっかり残したことを忘れないで欲しいもんでやんす。
コンフェデ杯は、その次のステージを一足先に覗くことができた貴重な体験をしたまでのこと。
今の時期というのは、ここから、新たなステージで戦うためには不足しているものを認識して、大事な一歩を踏み出していけば良いという時期。
イタリアを釣り逃した目先の悔しさでモノ言ってたら、大切なものを失ってしまいやす。
今までの代表チーム歴で、イタリアという世界トップレベルの相手から3点も奪い取る驚異的な前線を持つチームが、他にあったでしょうかねえ。
あと2、3点余計に取られるくらい守備がザルになろうとも、ここまで昇華してきた前線を、さらに強化していく取り組みを優先しないと、ここまでの苦労が水の泡になっちまいやす。
イタリア戦で見せてくれた日本のパスサッカーと前線のコンビネーションは、結果は負けでも、世界に対して胸を張れる、誇らしきプレイでやんした。
ザックジャパンには、どうか、周りの余計な雑音に邪魔されず、さらに進化した姿を見せて貰いたいもんでやんす。