さあ今夕は、J1第31節の対川崎戦@等々力。
言わずと知れた、多摩川クラシコ。
川崎の強さは、公害や朝鮮街の暗黒のイメージの記憶から、
陽を浴びるメジャーへの永年の渇望の結果。
とすれば、簡単に敵う強さではない。
常に陽が当たり、トレンディな話題の中にいる東京には、
川崎の原動力はなく、探す必要がなかったのが東京の歴史。
しかし今や、川崎が強いことは全国区で知れ渡り、
今度は東京がそこを渇望する鬱屈した暗転が広がっている。
そう、東京に足りなかったものは、トップへの渇望だ。
ここ数年、クラシコでの敵わぬ痛さは、もう嘗め合って、
忘れられる限度は超え、既に飢餓している。
負けても仕方ない勝負ならする必要はない。
勝ちへの渇望をぶつける勝負の原点がクラシコにはある。
思い出せ、絶対に負けたくない相手が目の前にいることを。
思い出せ、首都東京のクラブのプライドを。