あめの日の閑話 拾六

都内は雪とはならず、雨でよござんした。

最近、鼻の中がヒカヒカに乾きすぎて不快になることが多くて気になっておりやしたが、
ひさかたぶりの雨に、乾燥した空気が幾らかでも潤ってくれれば有り難いところでやんす。

トーチュウを見ても東京的には特に目新しいネタもなく、徒然なるまま紙面に目を通せば、
Ｃ.ロナウドのフェラーリが大破したセンセーショナルな写真が目に飛び込んできやした。

が、Ｃ.ロナウドにとっては、我々の靴のカカトが取れた程度のことかもしれやせん。

ＷＥＢニュースに目を向ければ、北海道ではアフガニスタン国籍の男性が、
被害者なのにコンビニ強盗犯に間違われて、１１日間も拘置されたようでやんす。

これは冤罪になりかけたわけで、警察は絶対に発生させてはならないところでありやすが、
警察が誤りを認めて自主的に是正した事実は、むしろ評価したいところでやんす。

一旦捕まえた以上、意地でも犯人に仕立て上げないと警察の面子が立たないという、
前近代的な価値観が少しでも払拭されていくことを願います。

また、外国人絡みの冤罪としては、昔イギリスで英語が判らずに返答できずにいた東洋人が、
精神障害者の犯人と断定され、精神病院に何十年も囚われていた事件があったと聞きやす。

いまどきの国際社会に対応した種々の言語について、翻訳可能な協力者を得ることは、
地方ではなかなか大変ですが、電話なども利用した対応方法を備えて欲しいところでやんす。

今回は、面倒がらずに犯行の様子をビデオできちんと検証した結果判明したようで、
やはり何より、決め付けることなく何が真実か探る態度が一番大切だと思いやす。