青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

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墓マダ入る前で何より

袴田事件、再審決定と釈放が同時履行されるという異例の事態は、裏を返せば、それだけ、検察と警察の捜査手続に問題があったということでやんすな。

世の中には、過去、冤罪のまま、極刑に処された人もたくさんいるはずでやんす。

それを思うと、今回の決定でも、なお問題は残りやす。

それは、DNA鑑定の結果、警察の提出した犯人の証拠と袴田氏には因果関係が無いという、ほぼ無罪と推定できるレベルまで証明して、初めて再審決定が認められたということ。

つまり、国家権力の誤りを糾す道のりは、気が遠くなるほど険しいということでやんす。

本来は、疑わしきは罰せずが原則。

なのに、犯人に違いないという警察の思い込みで証拠が捏造されてしまうと、人ひとりが人生を棒に振る結果になってしまうわけでやんす。

ただ、従前に比べれば、再審の事例は確実に増えてきており、法治国家として恥ずかしくない、あるべき姿に少しずつ近付いていることには間違いありやせん。

袴田氏の無罪はまだ確定しておりやせんが、娑婆の風に当たって、凍てついた年月を幾らかでもほぐして頂ければいいでやんすな。