秋祭り

週末は、家のすぐ近くの菅原神社の例大祭でやんす。

この地に越してきたのが、丁度９月の末なので、
もうかれこれ２１回目の秋祭りということになりやす。

やつがれのガキん頃は、代々木八幡の秋祭りが早くこねえかと、
一年が待ち遠しくてしかたなかったもんでやんす。

今となっては秋祭りも、すっぱい郷愁の思いを駆り立てられるだけで、
心が躍ることなくなってしまったのが、寂しい限りでやんす。

子供の頃には、堪らない刺激として受け止めていたものも、
慣れとともに感受性も磨耗してしまうのは、いたしかたありやせん。

年を取るということは、放っておくと、手から砂がこぼれるように、
心からの興奮と歓喜を与えてくれる宝物を失っていってしまうことでやんす。

そんなやつがれにとって、今でもガキん頃と同じように目を輝せ、興奮し、
歓喜の雄たけびを挙げられるものが、味スタにあるわけでやんす。

もう二日後には、それとともにある幸福な時間がやってまいりやす。

先に楽しみがあればこその人生でやんす。