青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

9.11のハナミズキ

ハナミズキという曲は、歌詞から彼女の幸せを祈って身を引く男を連想して、
三角関係や不倫の匂いがする恋愛の歌だと、やつがれは思っておりやした。

が、一青氏が音楽番組の中で、これは9.11テロ事件のことを歌ったものだと、
かつてコメントしていたことを、やつがれは最近になって知りやした。
ただ、一青氏は、歌詞の正しい意味についてまでは語っておられやせん。

そこで、9.11テロ事件の観点から、やつがれ的に歌詞を解釈してみたら、
主人公の僕の目線からの光景に辿り着いて、激しい衝撃を受けやした。
そして、僕の心に同化して曲を聴いてみたら、涙が止まらなくなりやした。

本日、改めて、2,973名の御魂に祈りを捧げたいと思いやす。

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田舎町で暮らす僕と妻のもとから、夢を実現するために、ニューヨークに飛び立った娘。
仕事優先で結婚はまだだけどパートナーも見つけて幸せだと、僕たちに報告してきてた娘。
まさか、9月のあの日、あのビルに僕たちの娘がいたなんて…

ガレキの下の全ての魂が空に解き放たれたのは、ハナミズキの咲く翌5月の慰霊祭のこと。
すぐそこまで来てくれてるような娘に僕が手向けたのは、我が家のハナミズキのつぼみ。

夏が来ても、惨劇を引き起こした蛮族達が赦せず、熱く激しい復讐の念に駆られる僕の心。
でも、果てしない復讐の連鎖に繋がる野蛮な行為のトリガーを引いてしまいたい誘惑は、
何も知らずに心安らかに娘を天国に旅立たせてあげるため、僕の所で断ち切るしかない。

これからは、毎年母の日にはハナミズキの葉に宿って、僕達に会いに来る娘を迎えよう。
そして娘から、夢を叶えて彼と幸せに居る天国の報告を聞くのを楽しみに生きていこう。

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空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと
どうか来てほしい 水際まで来てほしい
つぼみをあげよう 庭のハナミズキ

薄紅色のかわいい君のね
果てない夢がちゃんと終わりますように
君と好きな人が百年続きますように

夏は暑すぎて 僕から気持ちは重すぎて
一緒にわたるには きっと船が沈んじゃう
どうぞ ゆきなさい お先にゆきなさい

僕の我慢がいつか実を結び
果てない波がちゃんと止まりますように
君と好きな人が百年続きますように

ひらり蝶々を 追いかけて 白い帆をあげて
母の日になれば ミズキの葉贈ってください
待たなくてもいいよ 知らなくてもいいよ

薄紅色のかわいい君のね
果てない夢がちゃんと終わりますように
君と好きな人が百年続きますように

僕の我慢がいつか実を結び
果てない波がちゃんと止まりますように
君と好きな人が百年続きますように

君と好きな人が百年続きますように





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