前に観たことのある、2009年に封切された映画「感染列島」を、
プライムビデオで、観直してみました。
→https://www.toho.co.jp/movie/lineup/kansenretto/
シン・ゴジラができる前の2009年当時に観たときは、
杜撰な国の対応の描き方にリアリティがないと思いました。
が、悲しいかな、2020年の現時点で観てみると、
むしろ現実の対応の方が、ずっとお粗末に思えてきてしまいます。
また、本作には、被害に遭われた方を差別する人の原罪も、
家族との暇乞すら許されない感染症の死の悲しさも描かれています。
医療に関しては、どうしても現実とダブって見えてしまうせいか、
臨床医療の最前線の逼迫ぶりに、息苦しくなってきます。
例え明日地球が滅びるとも、今日君は林檎の木を植える。
という終盤のセリフが重く圧し掛かってきます。
現在、国の叡智と資金は、植樹に充てられているのでしょうか。
血清、抗体の研究から、治療薬およびワクチンの開発という植樹を、
民間任せでなく、国が主導して行えているのでしょうか。
どこに、どれだけの人材と、税金を投入しているのか、
政府からの説明があれば、安心もするし希望も持てるのですが…
と思った矢先に、政府から、6人暮らしの家に送られてきたのが、
これなので、呆れてモノが言えません。