朝から灰色の空に覆われ、冷めたい雨が、冬をぐっと引き寄せたような気がいたしやす。
過日、WEBの記事を読んで驚きやしたが、色の見え方には、男女で差異があるんだそうな。
具体的には、芝生なんかは、女には青っぽく、男には黄色っぽく見えているそうでやんす。
そして、色の細かな違いを認識する能力は、概して、女の方が男より、優れているようでやんす。
これで解せやした。
やつがれが嫁に、あの茶色のシャツはどこと聞いても通じず、見つかった後、嫁から、これはグレーと言われるようなことが、ままありやす。
もともと、同じ色には見えてないんじゃ、いたしかたありやせん。
昔、そもそも男女の脳の特性には差異があって、その特徴を、「話を聞かない男と地図の読めない女」のタイトルで言い表した本がありやした。
やはり、視力も同様で、狩猟担当の男は動いてるモノの知覚に長け、木の実採取担当の女は色の違いに敏感になったようでやんす。
そんな記事を読んでたら、もうひとつ、男女でなく、大人と子供での色認識の違いがあったことを思い出しやした。
やつがれが子供の頃、どうしても納得がいかなかったのは、赤松と金魚と黄色人種。
赤と言っても茶色にしか見えず、金と言っても赤にしか見えず、黄色と言っても薄い桃色にしか見えなかったわけでやんす。
まあこれは、大人になる過程で、色々な文学的表現に馴染んだことで、観念的な色覚認知力が身に付いたことによる違いなんでやんすがねぇ。
大人になったら、赤松、金魚、黄色の表現が、いかに的確であるか、素直に納得できるようになりやした。
色ってのも不思議なもんでやんすなぁ。