青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

生き残ってくれ、ジェフィとユニティ

といっても、降格の話じゃございやせんので、ゆめゆめ勘違いなさいませんように…

ネットの産経の報道を見たんですがね、秋田犬がピーク時の4万6千頭余りから、
一昨年には2千頭余りにまで減って絶滅の危機にあるとのことで、なんとも寂しいかぎりでやんす。

昭和初期に所帯を構えたと同時に、恐いもの知らずに東京に出てきた秋田の若夫婦おりやして、
それが、今はもう小平の墓に眠っておりやす、やつがれの父方の祖父母ということになりやす。

祖父は、物おじせずに誰にでも人なつこく話しかけていくタイプでやんしたので、
出てきてすぐにうまいこと渋谷の駅前の借家を世話してもらって、
東京暮らしを始め、そこで最も有名な秋田犬、ハチ公さまの実物を見ているんでやんすね。

ガキの頃、それを聞いて、すっげーと思ったもんでやんす。

やつがれがガキの頃住んでた家は、宇田川から通り沿いにNHKをもちっと先まで行ったあたりで、
裏手の方にはハチ公が最後に飼われていた家なんてのも祖母から教えてもらっておりやした。

当時、祖父母から聞いたハチ公は、映画になった美談の主人公ではありやせんでした。

毎日ご主人さまを迎えに行ってたなんてのは、周りの人間が作り上げた虚像のようでやんして、
実際のとこは、当時渋谷の駅前に夕方ともなるとあちこちから屋台が集まってきて、
酔っ払いが面白がって焼き鳥の残りなんかを犬にくれるので、それ狙いで通ってたようでやんす。

祖母に言わせたら、ハチ公なんざぁ、単なる食い意地の張った犬だったらしいでやんす。
それを聞いて、拙は逆にハチ公に妙な親近感が湧いてきて可愛く思えたもんでやんす。

やつがれにとって、ハチ公といえば、高校時代にジャンケンの罰ゲームで負けちゃあ、
銅像に跨って校歌を歌ったとかのやんちゃな思い出が甦る、馴染み深いお犬さまでやんす。

日本犬らしい凛々しさを感じるあの秋田犬の姿には、とても愛着がありやして、
ぜひとも日本固有の種が途切れることなどないようにと祈るばかりでやんす。