青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

あめの日の閑話 参拾参

テレビでは秋の番組改編に伴う特別番組が目白押しでやんす。

最近は、昭和の懐メロを一気に聞かせる手合いが多く、
気が付くとテレビ局の思う壺にハマっているやつがれでござんす。

その番組を視ていて何が悲しいかって、流れる曲、流れる曲、
みんな歌えるってことに気付いて自分の歳を思い出すことでやんす。

やつがれが学生の頃は、歌謡曲なんか大っ嫌いで、
ヒューイルイス&ザ・ニュースなどの洋楽ばかり聞き漁っておりやした。

そうなってしまったのは忘れもしない、
ある年の晦日の晩に、仲間と徹夜麻雀していたときのことでやんす。

戦後の歌謡曲全部流しますなんて特番が丁度オールナイトで組まれていて、
麻雀しながら何気に全部聞いてしまったわけでやんす。

それで気付きやしたが、日本の歌謡曲は別れを歌った暗い曲ばかりで、
明るい未来を模索していた当時は、完璧にアレルギーになったわけでやんす。

それが今では、情念渦巻く重い詞も、まともに正面から直視できるようになり、
メロディーとともに当時の思い出を懐かしむことができる歳となりやした。

まさに、わが人生は歌につれ。
そんな秋の長夜が楽しみでやんす。