青赤亭ギョタ郎@下高井戸のブログ

FC東京をこよなく愛し、心から応援するブログ

あめの日の閑話 四拾九

桜は咲けど、また冬に逆戻りしたかのような冷たい雨でやんす。

このような肌寒い日は、とっとと家に帰って、
お気にの生酒を一献かたむけ暖まりたいのが、人情ってもんでやんす。

そんなわけで相変わらず、美味い日本酒の探求は続いておりやして、
毎週末、山下に程近い赤堤の酒屋さんに仕入れで通っているわけでやんす。

そこは、普通の酒屋さんでは、なかなか置いてない「〆張鶴 純」が、
いとも普通に置かれているのを見つけたのがきっかけで通っておりやす。

正直なところ、「〆張鶴 純」は全く見ないわけではありやせん。

過去に、千歳台近くの酒の安売り店で6000円位、
浜田山近くの酒屋で5000円位で売られているのを目にしておりやす。

ところが、全く同じ酒が、赤堤の酒屋さんでは、
普通に3000円程度で売られているのを発見して驚いたわけでやんす。

そんな真っ当な商売をしている良心的な酒屋さんと、
すっかり馴染みになり、最近、利き酒会への誘いを受けておりやす。

そこまで傾倒する気はなかったんでやんすが、
ここは流れに任せ、お誘いに乗るのも一興かもしれやせん。

そんななか、とびきりの酒2銘柄と出会いやした。

先ずは、「黒龍 純吟 三十八号(福井県)」。

酸味はあまり感じないので、水のように透明でいながら、
しっかりと旨みが舌の上に広がり、しかしすきりキレよく消えていく。

今まで飲んだ中で一番、バランスの良い酒でやんす。

そして、「三十六人衆 純米大吟醸 あらばしり山形県)」。

口に含んだ瞬間、吟醸香と辛みが広がり、それがさっと消えると、
甘みがいつまでもたなびくように舌の上に余韻を残す。

いずれも、これってほんとに日本酒なのかと確認したくなる逸品。

日本酒の世界もほんと深くて奥が見えやせんねえ。