就業先により新宿経由だったこともありやすが、渋谷経由での通勤が、もう10年以上経ちやした。
井の頭線で渋谷に出て、JR山手線内回りに乗り換えてるわけでやんす。
その通勤ルートで毎朝、ずっとおかしいと思っていることがありやす。
それは、山手線のホームの乗客の待機位置。
山手線のホームには、「乗車口」と書かれた待機位置を示す緑色の線が、引かれておりやす。
その様子を観察すると、何故か8割方の乗客が、その緑線を頭に、その後ろに立っておりやす。
やつがれの日本語の解釈力と、ラッシュ時の観察事実から考察して、その立ち方は間違いでやんす。
これも、国語力と本質追求能力の低下のせいとしか思えやせん。
緑線は、ホームの端の黄色い線より、さらに30センチ角のタイル一つ分後ろの位置に引かれておりやす。
駅員がアナウンスしているのは、黄色い線の内側で待つようにと言ってるもので、緑の線の後ろで待てとは、ひと言も言っておりやせん。
つまり、緑線は、待機列を作る目安しか示しておらず、先頭の人の立ち位置を表示しているものではありやせん。
先頭の人は、黄色い線の内側まで詰めて立ち、二人目は緑線を踏む辺りに立つのが、正しい解釈になりやす。
少しでも、電車から離れて立ちたいのだから、どうだっていいじゃんと気軽に言って済むことなら、やつがれも何も言いやせん。
確かに、恵比寿寄りのホーム先頭の辺りなら、どうでも良いかもしれやせん。
ただ、山手線内回りの渋谷のホームの真ん中辺りは、そうも言ってらんないんでやんす。
真ん中辺りは、立ち食い蕎麦の店舗があって、大変狭くなっておりやす。
あそこでも、緑線を頭に立つ輩がいると、後ろ一人分歩けるスペースを残すのが、ほぼ無理になりやす。
すると、混雑箇所を抜けて空いた前方に向かいたい人は、広いホームの端を歩くことになりやす。
その結果、駅員さんが、ホームの端を歩くなとのアナウンスにやっきになるわ、電車は、大音量の警笛で威嚇してくるわと慌ただしくなるわけでやんす。
きちんと黄色い線を頭に立ち、後ろはちゃんと一人が通れるスペースを創出する。
そうすれば、事故は起こらず、人の流れはスムースで快適になりやす。
最近、人身事故が、ものすごく増えておりやす。
もちろん 覚悟の不幸も増えてるという残念な世相によるものもあるでやんしょ。
でも、問題の本質は、渋谷駅の例のように、こんな当たり前で簡単なルールすら理解されず、また、守れない人が多くなったせいのように思えてなりやせん。
結局、今の世では、ホームに自動ドアを設置するという解答に向かうわけでやんすが、ますます、人が頭を使わず、退化していくわけでやんす。
人は、一歩家の外に出たら、常に社会ルールに気を研ぎ澄まさねば、トラブルを回避できないものです。
煩わしいようでも、それがお互いに一番気持ち良く過ごせる方法なんでやんすがねえ。